大宮の件

ソープの建て替えができないのは、「現状存在するのは黙認するけど、いずれ自然消滅するのを待とう」という縮小戦略だったんだろう。実際どんどん廃業していってるし、ある程度は期待した通りの流れだったのだと思う。

でも60年も経ってここまで残るとは想定外だったんじゃないかなあ。

売春にはセーフティネットとしての役割があり、それを必要とする人は一定数必ずいる。社会的に無くてはならない存在だと言っていい。母子家庭の貧困率がトップクラスに高い日本では特にそうだ。だから売買春の需要が無くなる事は絶対になかった。その辺を先読みしていなかったのだろう。

建物の老朽化が進んで、安全基準を満たすように立て替えを認めるか、さもなくば、一斉に潰してしまうか。そろそろ選択を迫られるのでは、と思う。

正直なところ、箱が無くなったところで客も女もデリに流れるだけだ。だから無くなっても大して困らない。まあいずれにしろ管理売春は今までずっと「現場の運用」で対応してきたことだ。この先潰すにしろ何にしろ、やはり現場の運用で対応するのだろう。さっさと合法化した方がセックスワーカーの権利を保護することにも繋がるのに、と思うが。まあ中世ジャップランドだしそういう合理的な選択肢は無いのだろう。残念なことだ。